半世紀の間狂って最後は密漁用の爆弾で自爆した祖父。
その血を引く従兄はエリートで見栄っ張り。飲めないマティニを頼むなど。
ユネスコを経てなぜか肉体女優のマネージャーになるが変態行為のあげく窓から落ちて下肢を砕き車椅子に。
「すべてを失えば世界の終わりも怖くない」などと言い出す。
第二の話は「万延元年」の後日談。ジンの死と隠遁者ギーの焼死。
コキュの坊さんが「自由」を求めながら「蜜」に向けた手紙の形式で語る。
第三の話は自分の肉を孤児たちに食わせた生贄男のこと。
その肉を食って善に取り憑かれ「アジアの大魔王」と戦うタクシー運転手の恐ろしい証言テープ。
戦後混乱期の話。
第四の話は森を追い出された流浪の先住民(サンカ?)たちが里に寄生する生活の野蛮さの描写がリアル。
無痛症の凶暴な青年が当たり屋をやってたり、いかにも異様な遺伝的特徴など。
最終話は226事件の生き残りの父が引きこもりになっていた話。
最初の話に出てくる自爆した祖父との関連性が不明。語り手の主人公が同じ人物なのか不明だから。
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われらの狂気を生き延びる道を教えよ(新潮文庫) Kindle版
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外部からおそいかかる時代の狂気、あるいは、自分の内部から暗い過去との血のつながりにおいて、自分ひとりの存在に根ざしてあらわれてくる狂気にとらわれながら、核時代を生き延びる人間の絶望感とそこからの解放の道を、豊かな詩的感覚と想像力で構築する。『万延元年のフットボール』から『洪水はわが魂に及び』への橋わたしをなす、ひとつながりの充実した作品群である。
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1975/11/25
- ファイルサイズ820 KB
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価格 | ¥693¥693 | ¥737¥737 | ¥781¥781 | ¥564¥564 | ¥564¥564 | ¥574¥574 |
【新潮文庫】大江健三郎 作品 | 遍在する自殺の機会に見張られながら生きてゆかざるをえない”われらの時代”。若者の性を通して閉塞状況の打破を模索した野心作。 | 六〇年安保以後の不安な状況を背景に”現代の恐怖と狂気”を描く表題作ほか「不満足」「スパルタ教育」「敬老週間」「犬の世界」など。 | 処女作「奇妙な仕事」から 3 年後の「下降生活者」まで、時代の旗手としての名声と悪評の中で、充実した歩みを始めた時期の秀作 10 編。 | 鯨と樹木の代理人大木勇魚(いさな)と、現代のノアの洪水に船出する自由航海団。明日なき人類の怒りと畏れをまるごと描いた感動の巨編! | no data | 荒涼たる世界と人間の魂に水滴をそそぐ「雨の木」のイメージに重ねて、危機にある男女の生き死にを描いた著者会心の連作小説集。 |
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価格 | ¥737¥737 | ¥605¥605 | ¥737¥737 | ¥880¥880 | ¥825¥825 | ¥990¥990 |
黒人兵と寒村の子供たちとの惨劇を描く「飼育」等6編。豊饒なイメージを駆使して、閉ざされた状況下の生を追究した初期作品集。〈芥川賞受賞〉 | 疫病の流行する山村に閉じこめられた非行少年たちの愛と友情にみちた共生感とその挫折。綿密な設定と新鮮なイメージで描かれた傑作。 | 青年の性の渇望と行動を大胆に描いて波紋を投じた「性的人間、政治少年の行動と心理を描いた「セヴンティーン」など問題作3編。 | おそいくる時代の狂気と、自分の内部からあらわれてくる狂気にとらわれながら、核時代を生き延びる人間の絶望感と解放の道を描く。 | 奇形に生れたわが子の死を願う青年の魂の遍歴と、絶望と背徳の日々。狂気の淵に瀕した現代人に再生の希望はあるのか?力作長編。〈新潮社文学賞受賞〉 | 地球の危機を救うべく「宇宙?」から派遣されたピンチランナー二人組!内ゲバ殺人から右翼パトロンまでをユーモラスに描く快作。 |
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価格 | ¥1,100¥1,100 | ¥649¥649 | ¥990¥990 | ¥825¥825 | ¥737¥737 | ¥825¥825 |
四国の山奥に創建された《村=国家=小宇宙》が、大日本帝国と全面戦争に突入した!?特異な構想力が産んだ現代文学の収穫。 | 40年に及ぶ作家生活を経て、いまなお前進を続ける著者が、主要作品の創作過程と小説作法を詳細に語る「クリエイティヴな自伝」。 | 鮮烈なデビュー、障害をもつ息子との共生、震災と原発事故。ノーベル賞作家が自らの文学と人生を語り尽くす、対話による「自伝」。 | 森に伝承される奇跡の力を受け継いだ「新しいギー兄さん」。だが人々は彼を偽物と糾弾する。魂救済の根本問題を描き尽くす長編。 | no data | no data |
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同時代の代表的作家が、日々の読書から、創作の現場から、かつてなく自己の生活と精神の内情をさらけだした注目の長編エッセイ。 | 悲しみ、それは人生の親戚。人はいかにその悲しみから脱け出すか。大きな悲哀を背負った女性の生涯に、魂の救いを探る長編小説。 | ナセル義勇軍参加を望んで果せず、限りない倦怠に陥った主人公──冒険の可能性なき現代を冒険的に生きようとした青年の行為と死。 | 地方の山村に生れ育ち、陛下の勇敢な兵士として死ぬはずの戦争に、遅れてしまった青年。戦後世代共通の体験を描いた半自伝的小説。 | 永遠の少女への憧れを、映画製作の夢にのせて──「おかしな老人」たちの破天荒な目論見の果ては?不敵なる大江版「ロリータ」。 | 私たちは、何を読みどう書いてきたか。半世紀を超えて小説の最前線を走り続けてきたふたりの作家が語る、文学の過去・現在・未来。 |
登録情報
- ASIN : B00IP4BYV2
- 出版社 : 新潮社 (1975/11/25)
- 発売日 : 1975/11/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 820 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 341ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 189,552位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1935年愛媛県生まれ。東京大学仏文科卒。大学在学中の58年、「飼育」で芥川賞受賞。以降、現在まで常に現代文学をリードし続け、『万延元年のフット ボール』(谷崎潤一郎賞)、『洪水はわが魂に及び』(野間文芸賞)、『「雨の木」を聴く女たち』(読売文学賞)、『新しい人よ眼ざめよ』(大佛次郎賞)な ど数多くの賞を受賞、94年にノーベル文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 「伝える言葉」プラス (ISBN-13: 978-4022616708 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
35グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2024年4月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入大江健三郎ファンで、若い時以外の短編集も読んでみようと思い、購入。狂気を扱う小説は、恣意性を排除するのが相当に難しいように思うが、本作の最初の3つの短編は非常に面白く、その内容も、20代前半に書いていた作品に見られたような、ある種の「生臭さ」が良い意味で緩和されていて、設定も練り込まれていて、とても素晴らしかった。ただ、後半に2つ中編があるのだが、1つ目は、大江健三郎にしては珍しくストーリーが明確でなく、対立らしい対立もなく、特に面白いとは感じない作品で、2つ目は、どこまで意図されたものか分からなかったが、大分散漫とした印象で、途中で読む気が失せ、放り出すこととなった。最初の3作品が本当に素晴らしかったから、後半の中編なしで発売すれば良かったんじゃないか、と思う。ただ、年齢による作風の変化というものが感じられたのが面白かったから、別の、若い頃に書いたものではない作品を読んでみようと思った。
- 2013年11月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入本のレビューは読後に書くのがいいのだが、取りあえず商品がすぐ来たことが気に入った!
- 2004年3月16日に日本でレビュー済み「死者の奢り」、「飼育」などのデビュー作群では、救いなき逼塞状況を描く作風が目立った大江氏も、『個人的な体験』(1964年)以降は希望をうかがわせるオチをつけるようになり、その暫定的なハッピー・エンディングこそが大江文学の魅力のようです。
けれども、『万延元年のフットボール』と『洪水はわが魂に及び』とのあいだで、それらに収まりきらなかった作品が集められた、1969年初版の本書は、そのタイトルのとおり、われらの狂気を生き延びる道をつかめないまま終わる短編・中編の集成です。自分の文章やブレイクからの引用や「ギー」、「イーヨー」というキャラの登場はもちろん初期には見られなかったことですし、相変わらず難解ですが、本書のテーマは初期の大江文学が提示した救いなき世界に通じるもののように感じられたので、本書を興味深く、そして懐かしく読むことができました。
- 2010年3月14日に日本でレビュー済み大江の新刊がまたどうもぱっとしないので、旧作を30年ぶりに読み返しました。
入り組んだ修辞の続く長い文。難解な漢語や英語が、分かって当然とばかりにちりばめられる。核兵器で東西軍事バランスを図る時代の緊張感と、ベトナム戦争の影が、連作中編物語に陰鬱な背景を加える。作者の出自に関わる土俗的因習をまとった奇抜な知人・親族たち、障害を持った息子がなにやら神話性を帯びた脇役となる。視点人物は神経症におかされ、酒に溺れる高学力な職業作家である。
大まじめで深刻に書かれた戯画的な人物群は、逆転してユーモアに変質してゆく。この頃の大江作品は、やはり面白い。難解さが苦にならない。世界と自分と文学がつながっていると感じられた時代の傑作である。
- 2019年1月25日に日本でレビュー済みとにかくテーマが難解である、平均的な読者には読み解けないと思う 純粋に読み物として面白い部分も多々あるが秘められたテーマや論旨はかなり難解 大江作品制覇するには外せないけれど、長編の方がじっくりと味わえる分だけ理解しやすいと思う 中篇でこの内容量、一読では真の二重狂気の内容は理解できなかった
- 2008年6月17日に日本でレビュー済み密度の濃い作品群である。ひとつひとつの章は残酷でユーモラスな印象を残し、尚且つ最後の章で一応オチがついている。それを「救い」と感じるか「救われない」と感じるかは読者に委ねられているのだろう。大長編ではないが読後感の重さはそれに匹敵する。お読み得の作品だと思う。