- 2020年9月18日
『ギリシャ棺の謎』の犯人やトリックがわかる人なんているの!?
ギリシャ棺の謎という推理小説はアメリカの作家、エラリー・クイーンの作品なんですが、実は長いこと本棚にしまったままでした。と言うのも、僕が持っていたのは1959年に発行された井上勇が訳した文庫で、訳うんぬんよりも、印刷してある文字が潰れたスタンプのよ…
ギリシャ棺の謎という推理小説はアメリカの作家、エラリー・クイーンの作品なんですが、実は長いこと本棚にしまったままでした。と言うのも、僕が持っていたのは1959年に発行された井上勇が訳した文庫で、訳うんぬんよりも、印刷してある文字が潰れたスタンプのよ…
三つの棺というジョン・ディクスン・カーの推理小説は、長門有希の100冊に登録されているので、いつかは読んでやろうと大学生の時から探している本なのですが、絶版状態が続き長いこと手に入らなかったのです。しかし、最近になって調べてみると2014年に新訳が…
屍人荘の殺人という本を僕が知ったのは2017年の年末。中学の同級生との忘年会で「すげー新しいミステリー小説が出てきた!」とハードル上げ上げで紹介されたのが始まりでした。何がすげーのかを具体的には教えてくれなかったのだけれど、みるみるうちに『屍人荘の…
リヴァイアサンというポール・オースターの作品を手にとって、最初に思ったのはリヴァイアサンと言えば幻獣だよな?という事でした。龍みたいな形をした海の怪物がファイナルファンタジーというゲームの中で幻獣として出てきていたのでそれを思い浮かべたのです。本の表
鍵のかかった部屋というと日本では嵐の大野くんが主演をつとめた貴志祐介原作のミステリードラマが最初に検索ヒットしますが、今回取り上げるのはそっちではなく1986年に出版されたポール・オースターのミステリーっぽくないミステリー小説の方。そう。鍵のかかっ…
幻影の書というポール・オースターの作品はアメリカ本国では最高傑作と称されているらしいのです。えー、それがどうしたのかと言いますと、前回『ムーン・パレス』を読んで「ポール・オースター、やばい!大好きかもしれない!!」と電撃が走る程感銘を受けた僕は、次…
三月は深き紅の淵をという小説。手にとって最初に思ったのは、今までの恩田陸の小説のタイトルの付け方の中で一番アクロバティックだな、と。文字でタイトルをじっと見つめ、目を閉じて口に出して言ってみる。するとどうにも「サンガツハフカキクレナイノフチヲ」とい…
不安な童話は恩田陸の3作品目なのですが、3つ目ともなると「恩田陸とはこんな作家だ!」という大体のイメージが固まってくる頃だと思います。…が!まさか、こうまでも前作、前々作から作り上げられる作家イメージをぶっ壊してくるとは思いませんでした。ずっと漂う…
球形の季節は恩田陸の2作目の作品。僕はこの二作目の作品というのを読むのが大好きです。…というのも、デビュー作は何かしらの確証を持ってデビューするわけで、高評価を得やすいですが、次の作品となるとどうしてもデビュー作と比較されやすい。同じような作品を連…
六番目の小夜子というタイトルを聞いてあなたはどんな小説だと思いましたか?恋愛小説?冒険小説?ファンタジー?ミステリー?ホラー?それが一体どんな小説なのか、内容を読んでみないとわからないタイトルというのは小説ではよくある事だと思います。6という数字…